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  うっちん(ウコン・鬱金・宇金) しょうが科 学名:Curcuma longa L
うこんの花

うっちん(ウコンの沖縄方言名)はショウガ科の多年草で、原産地はインド
とされて います。月ご紹介した「春ウコン」と区別するために、一般 には
「秋ウコン」と呼 ばれていますが、「ウコン」が正式な植物名です。英語で
ターメリックと呼ぶ、カレー粉に入っているあの黄色いスパイスのことです。

うっちんが沖縄に伝わった経緯や年代は不明ですが、琉球王朝時代には黒糖と
並んで重要な交易品として珍重されていました。そのために厳重な専売制のもとに
栽培が管理されていましたが、王朝の終焉とともに、うっちんは次第に人々の記憶
から忘れ去 られていきました。

沖縄では1960年代頃から、うっちんの可能性が再び注目されるようになり、産業化へ
の取り組みが始まります。そして、1977 年になって弊社が初めて「うっちん茶」として
製品化を実現しました。

うこん断面 うっちんの主成分はクルクミンという黄色い色素で、 うっちんの
 収穫時期は9月から翌年の4月頃まで。
 弊社の工場でも、秋から冬にかけて 掘り出されたばかりのうっちんが敷地内
 に山積みにされます。それを洗浄してスライ スし、乾燥させたものが粉末や粒と
 して製品化されていきます。


参考文献:「ハーブ・スパイス館」 小学館
「アロマテラピー〜<芳香療法>の理論と実際」ロバート・ティスランド 著、
高山林太郎 訳 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー〜自分の香りをみつけよう」 児玉良治 監修   新星出版社


 

  春うっちん(春ウコン・キョウオウ)  しょうが科 学名:Curcuma aromatica Salisb.

春うこんの花
 沖縄で「春うっちん」と呼ばれる春ウコンは、植物名をキョウオウといい、春・秋・紫  
 と3種類あるウコンの中でも、オールマイティな効能が期待できるウコンとして
 知られています。

 植物的な特長は春にピンク色の花(正確には花ではなく「花穂」と呼びます)を
 咲かせること。利用法としては、根茎を収穫して、それをスライスさせて
 乾燥したものを、粉末や粒、あるいはお茶として飲用するのが一般的です。







春うこんの断面
 味は、「秋ウコン」に比べるとやや苦味があり、初めて「春ウコン」
 を試された方からは、「この苦味が苦手」という声も聞かれます。
 ゴーヤーの
苦味が有名になったように春ウコンの苦味の良さも
 これからますます注目されるでしょう。

 

参考文献: 「ハーブ・スパイス館」 小学館
「アロマテラピー〜<芳香療法>の理論と実際」ロバート・ティスランド 著、
高山林太郎訳 フレグランスジャーナル社 「アロマテラピー〜自分の香りをみつけよう」 児玉良治 監修
    新星出版社


 

  紫うっちん(ガジュツ) しょうが科 学名:Curucma zedoaria Roscoe

紫うこんの花  紫うっちんは成長すると高さが1mほどになるショウガ科の多年草です。 
 春に芽を出し、夏になると穂状の淡黄色の花(花穂)を咲かせます。
 原産地はインドのヒマラヤ方面 といわれ、ベトナム、タイ、ビルマ、中国南部
 などで栽培されています。
 日本では、沖縄をはじめ屋久島や五島列島などで栽培されています。
 薬用となるのは根茎の部分ですが、根茎を切ると薄い紫色の筋が見えることから、
 沖縄では昔から「紫うっちん」と呼ばれてきました。
 一説によると、明和年間に空海が修業先の中国から日本に持ち帰ったとされています。
 紫うっちんの成分は、精油成分が1〜1.5%を占めています。その内訳は、シネオール(9.6%)、
 d-カンフェン(3.5%)、d-カンファー(4.2%)、セスキテルペン(10%)などです。
 特有の香りはシネオールとよばれるものです。


 

紫うこん断面  味は、秋うっちんや春うっちんよりも苦く、食用にすることはできませんが、
 「良薬は口に苦し」のとおり、この苦味にこそ紫うっちんの効能が濃縮されて
 いるのです。




 

  グァバ 学名:Psidium guajava L.  方言名:バンシルー  和 名:バンジロウ


グァバの実 グァバは熱帯アメリカ原産のフトモモ科バンジロウ属の亜熱帯植物で、
 高さ4〜5メートルに成長する常緑小高木です。古代インカの人びとは、
 グァバを“聖なる木”として栽培していましたが、16世紀初頭にスペイン人
 の侵略によってヨーロッパに渡り、そこから世界中に広がりました。
 沖縄には18世紀初頭に伝来したとされます。



果実は春、秋の二度収穫されますが、果肉は種類によってピンク色、白、黄色などが
あり、そのまま食べる以外に、ジュースにしたりジャムなどにも利用されます。戦後間もない沖縄では、
山に自生しているバンシルーの実は貴重な食糧源でした。

薬草として用いる場合は、この果実を含めて葉や茎を乾燥させたものをお茶として利用するのが一般的です。


グァバの主成分は、ビタミン類やミネラル類で、とくにビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、
ビタミンB6、ナイアシン、パントテン酸、葉酸などバランスよくが含まれています。


     クミスクチン 学名 Orthosiphon stamineus Benth. シソ科

くみすくちんの花

 クミスクチンは、うっちん(ウコン)やグァバと並ぶ沖縄三大薬草の一つです。
 シソ科の多年草で、成長すると1メートルほどになり、白色や薄紫色の美しい花を
 咲かせます。原産地は中国南部やインド、東南アジア方面といわれ、長く突き出した
 雄しべ・雌しべが猫のひげに似ているところから、マレー語で「猫のひげ」を意味する
 クミスクチン「KumisKuching」と命名されました。
 クミスクチンの成分はまだ十分には解明されていませんが、各種ミネラル成分が
 豊富に含まれています。
 その他にもオルソシホニンという成分や、シソ科の植物に含まれているロズマリン酸
 という成分も注目されています。


 

  ゴーヤー 学名:Momordica charanita  和 名:ニガウリ  方言名:ゴーヤー

ゴーヤー 沖縄料理の代表格といえばチャンプルー。中でも「ゴーヤーチャンプルー」は、
 もっとも人気の高いメニューの一つです。沖縄では、「5月8日をゴーヤーの日」に定めて
 いますが、今や全国レベルでゴーヤー人気が高まっています。
 ゴーヤーは南アジアが原産地で、世界中の熱帯地方でよく見かけるウリ科の野菜です。
 ビタミンCの含有量 はゴーヤー100g中に120mgで、レモンの90mgを上回っています。
 しかも、ゴーヤーのビタミンCは炒めたり、熱を加えてもほとんど壊れないのが特長。

 ゴーヤーは明の時代に中国に伝わり、その後沖縄に渡来したとされますが、その時期は
 特定されていません。古い文献によると、15世紀初頭にはすでに栽培されていたそうですから、
 実に600年近くも沖縄の人びとはゴーヤーを食べてきたことになります。
 ゴーヤーが沖縄を支えてきた要因の一つといっても過言はないでしょう。

    参考文献:「世界薬用植物百科事典」/A・シェバリエ著


 

  モズク 和名:オキナワモズク  学名:Cladosiphon okamuranus  
     褐藻類ナガマツモ科  通称:太モズク、本モズ

もずく〜注目集めるフコイダンの宝庫〜

暑い季節になると、食卓に並ぶモズクの酢の物が食欲をそそります。
モズクといえば、この酢の物料理が代表的ですが、沖縄ではモズクを天ぷらに
したり、ジューシー(沖縄風炊き込みご飯)やみそ汁の具にしたりと、さまざま
に工夫を凝らした料理を楽しむことができます。

本土では、「細モズク」といわれる種類の、ソーメンのようなモズクも見かける
ことがありますが、沖縄で養殖されているものはオキナワモズクという種類で、
一般 に「太モズク」や「本モズク」と呼ばれています。

最近は、本土でもこのオキナワモズクが主流になってきて、市場の90%を占めているといわれます。
沖縄では八重山諸島から宮古島、沖縄本島各地で養殖されていますが、弊社のある知念村もモズクは特産品で、
県内第二位 の生産量を誇っています。

ちなみに、なぜ「モズク」という名前がついたのかご存知でしょうか。モズクの成長する過程がその由来で、
海藻にくっついて育つところから「藻づく」、「モズク」になったとのこと。雲がゆらめくように、海の中で
のびやかに育つ「モズク」は、「水雲」、「海雲」という何ともロマンチックな漢字が充てられています。


    月 桃(ゲットウ) 学 名:Alpinia speciosa 和 名:ゲットウ 方言名:サンニン

月桃  
月桃はショウガ科ハナミョウガ属の多年草植物で、九州南端から沖縄、台湾を経て
  インドまで広く分布しています。月桃という美しい名前にふさわしく、4月末〜6月頃
  にかけて、小さなランに似た美しい房状の白い花を咲かせます。
  沖縄では昔から、ムーチーと呼ばれる餅菓子を保存するために日常的に使われて
  きましたが、これは5月の節句に笹の葉で餅を包む本土の習慣とよく似ています。

  実の主成分は精油分で、シネオール、アルピネチン、カルダモニン、ピネン、
  αーカリオフィレン、セスキテルペンアルコールなどを含んでいます。
  最近の研究では、ポリフェノールも多く含まれていることが明らかになりました。
     参考文献: 「原色牧野和漢薬大図鑑」 「沖縄の薬草百科」


 

  ローゼル ローゼル(アオイ科ハイビスカス(フヨウ)属) 学名 Hibiscus sabkariffa
    和名 ロゼリソウ 英名 roselle, sozella, red sorrel

 ローゼル    〜トロピカルハーブ〜
 真紅の色が美しく、爽やかな酸味がアイスでもホットでも美味しい
 ハイビスカスティーは、「カフェくるくま」でもひときわ人気の高い
 ドリンクメニューの一つです。

 実はこのハイビスカスティー、その原料に使われているのは沖縄の道端などでよく
 見かけるあの赤いハイビスカスではなく、同属のローゼルとよばれるアジア、
 アフリカの熱帯地方に自生する一年草の低木です。
 クリーム色の花が咲き終わった後、果実を含む総萼片を摘み取って乾燥させ、
 それを煮出したものがハーブティーやフランス料理、お菓子のソースとして、
 さらには染料にも利用されます。
 ローゼルの総萼片にはクエン酸をはじめリンゴ酸やアミノ酸、ビタミンC、カリウム、
 カルシウム、鉄などのミネラル分が豊富に含まれていてます。

若葉をサラダや煮物、炒めものにして食べたり、種子から油を採ったり、茎は繊維と
しても利用できるなど、捨てるところがどこにもないほど、ローゼルの全草が多目的に利用されています。

参考文献: 「ハーブの事典」:小松美枝子・小松紀三男著(成美堂出版)
「ハーブ・スパイス館」(小学館)


    ローズヒップ バラ科 学名:rosa canina 別名:ドッグローズ
    
ローズヒップ 

テレビ番組で取り上げられたことで知名度が急騰し、
今やローズヒップは一躍有名になりました。
ローズヒップは別名をドッグローズといい、ヨーロッパ原生種のバラの真っ赤
な果実で、チリ南部やアンデス山脈のふもとなどに自生しています。
花は、園芸店で見かけるような、花びらが幾重にも重なった優雅なものとは
異なり、ハマナスに似た一重花びらの素朴な姿をしています。

「ドッグローズ(犬バラ)」の名の由来については、この木を短刀(daggar)の柄にしていた
ため、ダッガーローズと呼ばれていたものが訛ったとも言われています。

ローズヒップには、ビタミン類が豊富に含まれ、特に、果実中に含まれるビタミンCは、レモンの約
7〜10倍もあると言われています。
一般的には、乾燥させた果実を粗く砕くか、粉末にしたものがハーブティーとして市販されています。
また、粉末になっているものの方が短時間で成分がお湯に浸出します。
粗く砕かれたものをティーとして飲用する場合は、熱湯を注いだ後、蓋をして5分以上蒸らした方がよいでしょう。

お湯を注いだ後に残ったローズヒップにも有効成分が豊富に含まれていますので、蜂蜜などの甘味料を加えて
ジャムにして食べると、有効成分を余すところなく摂ることができます。
そのほかにも、酢やアルコールに漬けて、ローズヒップビネガーやローズヒップ酒を作ったり、粉末をクッキーや
ケーキなどのお菓子の生地に混ぜて焼くなど、様々な利用法が楽しめます。

参考文献:ハーブ・スパイス館 小学館
「アロマセラピーLESSON」 林 真一郎 著  主婦の友社


 

  フィファチ コショウ科 学名:Piper retrofractum Vahl 植物名:ヒハツモドキ、ジャワナガコショウ
    方言名:フィファチ・ヒハチ・ピパズ・ピパーツなど 原産地:沖縄〜東南アジア

フィファチ 〜沖縄そばの友〜
 沖縄そばを食べる時の必須アイテムは、紅ショウガとコーレーグース
 (島トウガラシを泡盛につけた独特の香辛料。沖縄風タバスコ)とフィファチ。
 沖縄そばの通にとっては、三つの薬味が揃わないと食べた気がしないというもの。
 なかでもフィファチは、南の島沖縄ならではの香りと辛さが独特で、一度食べたら
 忘れられない味といえます。
 つる性の植物で一年中実をつけますが、実は上向きについて、赤く熟れると
 約5センチほどになり、形はややトウガラシに似ています。
 その実をつぶして香辛料として用いますが、 沖縄では肉料理の臭みとりとして、
 とくにヤギ汁や中身汁に使われています。


また、若葉にも香りがあるので炒めものにしたり、ピリ辛風味のおにぎりの具にもぴったり。
その他にも、スープやチャーハン、カレーライス、いろいろな料理のスパイスとして応用できます。

フィファチ

     
     
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